ホットワイン屋さんの小屋。樽をディスプレイにうまく使っています

ハロウィンが終われば次はクリスマス！　というわけで、街中にみるさまざな「小屋」をピックアップするこのシリーズ、第1回目はクリスマスマーケットの小屋を紹介します。取材先はハンガリーのブタペスト。現在、人気急上昇中の観光地でもあります。

小屋が軒を連ねる広場の賑わい。クリスマス近くなると夜遅くまで続きます 

1. キリスト教を国教とし、敬虔なキリスト教信者の多いハンガリーでは、クリスマスは厳粛に祝われます。聖なる夜を迎えるために欠かせないのがクリスマスマーケット。一般には11月末から始まるようですが、観光客が多いブダペストでは、それより少し早めに開かれます。

   市内のいくつかの広場や通りでマーケットが開かれますが、一番盛り上がるのがヴェレシュマルティ広場。特にクリスマス近くなると、広場は人で溢れます。

グリル料理を提供する軽食屋さん。真っ赤な壁とフェイクグリーンの組み合わせは、ベタですがクリスマスの鉄板

マーケットの主役は木造の小さな小屋。小さいものは1坪程度で、軒を連ねるようにたくさん並びます。基本のかたちは切妻屋根で、外壁は板張りです。気候の関係でしょうか。日本で見られる小屋よりも少し勾配が緩いようです。

基本的な建物のかたちにはバリエーションがないのですが、思い思いのディスプレイをすることで、お店としての個性を上手に表現しています。

こちらは雛壇のような什器に籠を組み合わせたディスプレイ。商品点数を抑えているところがポイント

絵付けの大きなマグカップを並べたお店。商品はもちろん背後のモビールが何気にかわいい

スタイリングのセンスもさまざまで、上手に配置された小物を見るだけでも楽しめます。小物や雑貨もかわいいものがたくさんありますし、オーガニックな食材の調味料のお店も出ますので、買い物をするのにも楽しいマーケットです。名物のホットワインを片手にいろいろなお店を覗いてみてはいかがでしょうか。