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袋谷 幸宏デザインとお家も両方300年以上長持ちする家を学ぶ原点ツアーに行ってきました(最終回)

今回は最終回、アンドラ公国~スペイン・バルセロナ市内のガウディ建築を中心に紹介します。

途中、岩山をくり抜いたトンネルを通過しました。

湖 Panta d’Oliana の絶景ポイント

岩の色が赤く変わり始めました。この地の家はこういう赤い岩で外壁や屋根に使用していると思われます。

外壁や屋根の色が赤いものが増えてきた

奇妙な山の形をしています。モンセラート山。「モンセラート」とは「ギザギザな山(のこぎり山)」という意味があり、遠くからも見ることができる山肌の形状に由来している。ピンク色の礫岩などの堆積岩によって構成されている。これらは登山家にはよく知られている。

ポツンと建っている建物も絵になる風景

バルセロナ(Barcelona、カタルーニャ語の発音では[bəɾsəˈlonə](バルサローナ))は、スペインの首都マドリードに次ぐ第2の都市である。スペイン北東部に位置するカタルーニャ州の州都で、バルセロナ県の県都でもある。カタルーニャ州及びバルセロナ県のいずれにおいても、人口の大半を占めるプライメイトシティ(一極集中型都市)である。行政市としては約160万人の人口である。2011年の近郊を含む都市圏人口は421万人であり、スペイン第2位、欧州でも有数の規模である[3]。 14世紀に建設された城塞を起源とする旧市街と、1859年の大拡張計画によって建設された碁盤の目のように正方形の街区が並ぶ新市街からなる。都心部では人口が減少し、周辺部や都市圏外に流出しており、ドーナツ化現象に脅かされている。【ウィキペディアより】

バルセロナに入ると風景はパリやミラノなどの都市とあまり変わらない風景に思えた。こちらは、アントニーガウディ作の初めは「カサ・バトリョ」1877年竣工(2005年世界遺産登録)

ガウディ作のベンチ

かつては完成まで300年はかかると予想されていた工事だが、スペインの経済成長や入場料収入などに支えられて進捗は加速し、公式発表ではガウディ没後100周年目の2026年に完成するとされている。右上の広い部分がまだ着工されていない部分。

サグラダファミリア大聖堂の今現在の全体像です。2005年には建設途中ながら、生誕のファサードの部分がアントニ・ガウディの作品群としてユネスコの世界遺産に登録された。写真の右半分がガウディが作られた部分。

しかしこの壮大な建築ですが、ふと建物の側面を見てみると・・・ とてもショックな光景を目にしてしまいました。それは・・・ 鉄筋コンクリートで作られているのです! 見てはいけないものを見てしまったのです。今まで、石造りで、石の彫刻で造られてきたこの大聖堂ですが、これまでも長い年月がかかりましたし、またこれからも終わることの無い建築として、彫刻として代々受け継がれていくであろうと思っていましたが、あと14年でできるということが、何かおかしいなとも思いました。

私個人の意見としては特に完成しなくても良いし、急ぐ必要も無いと思うのです。近代的な技術力かもしれませんが、今でも十分入場料収入はあるし、教会としての機能も使えるわけです。 今まで、石造りで造られてきた部分は、今後も多少の修復は必要ですが、石自身の耐久年数は計り知れないもので、これがコンクリートとなると、元は石灰岩とは言え、アルカリが大気中のCO2で中和され、中性化していき、コンクリートの強度は落ちていくばかり、高耐久性コンクリートとしても100年足らずしか持ちません。この急ぐ理由が理解できません。 この建物は永遠に完成することの無い建物としてあり続けて欲しかった・・・(泣)

大聖堂の内部はとても天井が高く、壮大です。一部明るくなっていますが、まだステンドグラスが全て入っていないためです。

ステンドグラスからの木漏れ日はとても幻想的です。

日本人彫刻家 外尾悦郎さんが彫刻し、2000年に生誕の門が完成した。

外壁の表面テクスチャーです

ガウディの肖像写真

ホテルのすぐ近くにバルセロナ市庁舎があります。

「カサ・ミラ」1907年竣工【1984年に世界遺産登録】 カサ・ミラは直線部分をまったくもたない建造物になっていて、壮麗で非常に印象的な建物であす。外観の波打つ曲線は地中海をイメージして作られた。

カサ・バトリョの夜景です。

こちらは、バトリョのすぐ近くに伊東豊雄氏設計のホテル(Suite Avenue)のファサード改修計画がありました。

狭い路地でも意外と明るいので、人通りも多い。

今回のヨーロッパでのデザインとお家も両方300年以上長持ちする家を学ぶ原点ツアーですが、その土地であるものを使い、石や木を使うことによって、長持ちすることがわかりました。しかし、今回の最終回でわかったことは、先を急ぐとは言え、近代的なコンクリートを使うことによって、長持ちさせることはできません。石造りでゆっくり長くかかっても建替える必要はありませんが、コンクリートで造ってしまうと、また寿命がくれば補強又は建て替えも必要になってくるということです。

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