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結乃 こころ富田菜摘展~ONCE UPON A TIME~廃材が蘇る!!ぬくもり溢れる作品の世界

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新宿高島屋10階美術画廊にて個展「富田菜摘展~ONCE UPON A TIME~」が2016年7月27日~8月9日に開催されました。「一度役割を終えて廃材になった物が、作品として生き物に生まれ変わったら良いなという思いで制作しています。廃材には‟その物が持っている今までのストーリー”があります。そのストーリーが時間とともに錆や退色などの風合いとして刻まれ、一つとして同じものはありません。そんな魅力的な廃材たちを作品に生かしたいです。」というお話を富田菜摘(とみたなつみ)さんに聞かせて頂きました。

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富田さんの作品に出会ったのは、新宿高島屋2階JR口から入店したある日。新宿高島屋2階ウェルカムゾーンには「タイムZOOスクエア」と題した可愛い動物園が広がっていました。

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私の目に最初に飛び込んできた作品はラクダの「津軽」です。可愛らしい表情と目が合い思わず「クスッ」と微笑んでしまいました。よく見ると「扇風機!」「バケツ?」「ここにはお菓子の缶が♪」と作品に釘付けになりました。隣にいるトカゲの「今日子」、亀の「章吉」も面白い!!「これ自転車のチェーン!」「シャベル!」・・と楽しい発見で一杯です♪

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サイの「源蔵」は「自転車の車輪!」「ファミコンとアイロンの爪」「鍋、ホイール、やかん、三輪車・・」「ここにはこんな材料が♪」と驚きが一杯です。

「タイムZOOスクエア」を制作された富田菜摘さんの個展「ONCE UPON A TIME」が開催されているとの案内を見て10階美術画廊に急ぎました♪

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「わあ~!!」思わず声にしてしまいました!!目が輝きました!!ドキドキとワクワクが止まらない!!見たこともない楽しい恐竜の世界が広がっていました。

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大迫力のティラノサウルス「レックス」はH183×W110×D280cmの大きさ!!富田菜摘さんの作品は全てが廃材から作られており、いろんな廃材の特徴を生かして作られた作品からは、恐竜の強さ、表情、雰囲気がストレートに伝わってきます。

こんなに迫力のある恐竜ですが、よく見ると使われている廃材は身近な物、普段生活の中で目にするものばかりであるためか、作品に懐かしさと、親しみやすさを感じます。

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顔には街灯カバーが。歯にはルアー、ビールの王冠、トングが。胴体や腕には自転車のかご、空き缶、ファミコン、扇風機、時計の一部が使われ、作品として蘇ります。

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富田さんが「顔から作り始めると、表情や性格が出来てきます。設計図はなく、顔に合わせて、廃材(色・素材)を選びながら制作し作品を完成させます。作品を作るときに気を付けていることは、一体ずつ愛情を持って作り上げることです。出来上がった作品には子どものような愛着が湧きます。」とお話を聞かせて下さいました。

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制作には、ペンチ、金切バサミ、電動ドリル、金づち、キリなどを使い、廃材を作品に蘇らせます。特別な大きな道具は使わない為、時には固い金属を何度も折り曲げて、金属疲労で切断することもあるそうです。溶接はせず、穴をあけて1つずつ針金でつなげていくそうです。

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トリケラトプスの「トップス」H137×W77×D250cm

富田さんは作品一つ一つに名前をつけます。作品を見ているとつい話しかけたくなり、ぬくもりを感じるのは、富田さんが愛情をこめて制作をされていらっしゃることを作品から感じるからなんですね。

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作品作りで一番大変なのは廃材を沢山集めることで、いろんな種類の廃材のストックがあるとそこから作品のパーツを選ぶことが出来るため作品の幅が広がるそうです。

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ステゴサウルスの「ステファニー」H140×W70×D260cm

ご自宅がアトリエを兼ねているため、制作した作品と一緒に生活をするそうです。その為、作品でお部屋がいっぱいになるとティラノサウルスの足元で寝ていたこともあったそうです♪個展に伺い、直接そんなエピソードを聞かせて頂けるのも嬉しい、楽しい時間でした♪

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「プソ」H31×W17×D52cm

大きな恐竜だけではありません。可愛い恐竜も見つけました。

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恐竜たちは、いったいなんの相談をしているのでしょう♪

耳を澄ますと会話が聞こえてきそうです

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「ノドン」H40×W97×D75cm

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「アンモ」約H10.5×W4×D16cm

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「作品作りは楽しむことが大切だと思います。自分自身がワクワしながら楽しんで作った作品は、その楽しさが見てくださる方にも伝わると思うので。」ともお話を聞かせて下さいました。

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富田さんに今後について伺いました

「その時にやりたいことをストレートに表現することを続けていきたいです。今回の個展は恐竜というテーマをもってモチーフからの制作をしましたが、材料側(素材)からテーマを持って制作をするのも面白いかなと思っています。今度は楽器の廃材を使った作品作りにも挑戦してみたいと思っています。」

今回の取材でお世話になりました、新宿高島屋 美術画廊の皆さん、

お忙しい中、優しく丁寧にお話を聞かせて下さった富田菜摘さん、

ステキな個展を拝見させて頂き、誠に有難うございました。

 

~富田菜摘・プロフィール~

1986年生まれ

2009年 多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業

国内外で個展、グループ展を多数

作家ウェブサイト http://tomitanatumikan.wix.com/tommy

 

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