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袋谷 幸宏昭和40年代のアパートを無添加でリノベしてみる「むてんかレトロ」(5)

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最後に木の部分を塗装しますが、ペンキでは台無しです。ベンガラという鉄さびの粉を焼酎と豆乳で混ぜたもので塗っていきます。

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大事なのは、木を呼吸させるということです。雨がかからないようにとか、湿気が入らないようにと防水や撥水性のある油性塗料でコーティングしてしまうと、後々、木の内部で菌が繁殖して腐り始めます。

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室内の元々あった柱や天井板などの木は、ヤニやアクが出るので、あらかじめ洗浄しておきます。洗浄するときの薬品も油断してはいけません。シャボン玉石けんさんが出されてる酸素系漂白剤で、有機物を分解させて拭き取っていきます。

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電気メーターやガスメーターのところには、100円ショップで売っているフォトフレームのガラスだけを使って、ガラス窓を作り、検針できるようにしました。メーターを取り替えるなどのいざという時にも外せるようにもなっています。

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テーブルはアイアンの脚にお米で接着したパイン集成材をのっけるだけです。この脚は熟練のアイアン職人さんに作ってもらいました。棚板をのっけるブラケット金物も同じです。アイアンは鉄ですよね、鉄は放っておくと錆が出ると思いますが、錆止め塗料を塗ると有機溶剤のため塗りたくはないので、別の考えでいきます。この黒い色が黒皮といって、一種の錆みたいなもので、酸化被膜なんです。ですので、これ以上錆びにくくなってます。

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ここのアイアン職人さんは、若い頃大きなアイアン工場の工場長もされた方で、ここが腕の見せ所、鉄と鉄を溶接するときに適当にしてしまうと、溶接の余盛りや無駄な部分が多くなってしまって、サンダーなどで削らないといけなくなります。こうすると、せっかくの黒皮が消えてしまって、またそこから錆が出てしまうので、溶接部分を最小限にとどめる技術が求められます。

 

そうやって、テーブルの脚と長机を3つ共デザインを変えてみました。

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長机は3つ集めると大きなテーブルとして使えますし、バラバラにすると、セミナーやワークショップみたいなときにも使えます。

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このテーブルや棚板も豆乳ベンガラを塗りました。

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ようやく完成です。棚には様々な無添加の建材を展示してみました。むてんかスタイルのショールームとしても使っています。

ここでは、無添加な建築素材、無添加な食材、無添加なくらし方にちなんだもので、昔からの知恵や様々な科学的知識を交えて、より生活に近い視点で紹介していきたいと思います。

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