わたしたちの小屋ものがたり[小屋女子計画編]③hanaさんの室外機カバーになる小屋
「小屋女子計画」は、ハンドメイド作家と新建新聞社のコラボで2012年冬に始まったプロジェクト。最初のミッションは、ひとり1つの小屋をつくり「日本ホビーショー2013」でお披露目することでした。そんな小屋女子たちの「My小屋」にスポットをあてます。
第3回目は グリーン雑貨のhanaさん(a piece of dream*)の「私のスキを詰め込んだ、グリーンと雑貨の似合う、どんな家にもきっとおける『小屋風室外機カバー』」。
■ 室外機カバーとシークレットガーデンを融合
hanaさんがつくりたかったは「ベランダにある味気ないエアコン室外機をカバーしつつ、グリーンをはわせたり、雑貨が飾れるシークレットガーデンみたいな小屋」。しかも好きなモノをめいっぱい詰め込んで。
「室外機カバー」と「ガーデン」のハイブリッドというアイデアはすぐに浮かびましたが、問題点が2つありました。
大工作業はまったくの初心者であること。
マンション暮らしのため作業場がないこと。
好きなもの(窓、棚、屋根、落書き)を散りばめたhanaさんの小屋。エアコンの室外機カバーとして使える。グリーン、ランタン、鳥の巣などをあしらっても楽しめるとのこと。おもに軽くて素材感がラフなスギ野地板(屋根下地材)を使った。
■ DIY経験がない、作業場がない。とった行動は?
hanaさんはこれらの課題をホームセンターを活用することでクリアしました。
朝の6:30からあちこちのホームセンターに電話をかけまくって板の在庫、大きさ、値段、作業場所やカットサービスがあるかをたずねたといいます。
それから1カ月間。毎週末ホームセンターに通い、その場で材料を買い、閉店まで作業する、を繰り返しました。
たとえば
「板を選ぶ→希望の大きさに切ってもらう→ヤスリを購入してサンダーをかける→ドリルの歯を購入して穴をあける→インパクトドライバーで組み立てる」
ここまでの工程をホームセンターで済ませ、キット化して自宅にお持ち帰り。
「どうしてもツートンカラーにしたかったので、一気に組み立てて色を塗るということができなかった」のだそう。
自宅マンションの廊下にビニールシートを敷き、壁にキット化した材料を立てかけてペイントした。娘さんのサポートがうれしかったそう。
■ ラフにジャンクに、わたしらしく
めざしていた雰囲気は「なるべくラフでジャンク」なもの。
このため塗装作業は、防水・防腐・防虫剤入りのステインを染みこませた後、白ペンキでペイント、オイルステインで「よごす」という3段階の工程で仕上げました。
正面にあえてななめに貼った杉板には好きな言葉を「落書き」。
クギ類も工夫しました。見える部分にマイナスビスを使うことで味を出しています。
半開きになる窓がかわいい。
■ hanaさん流ホームセンターの歩き方
とくにこだわったは開閉窓には、危険防止のためアクリル板を使いました。思った以上に高価だったものの「狭いところほど質感が目立つ」と考え奮発したのだそう。
ただ、アクリルガラスのカットサービスをやっているホームセンターは、行ける範囲ではわずか1店。
つくりたいモノは決まっていても、そこで調達できる材料、使えるサービス、借りられる工具・場所などを把握して使い分けるのはなかなか難しかったといいます。
「ホームセンターによって得意分野が違い、ペンキがそろっているのはココ、木材に詳しい人がいるのはココ、すぐにお取り寄せしてくれるのはココ、素材を切るのが上手な人がいるのはココ、といったかんじにびっくりするほどそれぞれに個性があります。
なかには、案内看板には書いていなくても『こういうことをしたい』と相談してみると『なんでもできるよ』となんでも応えてくれる頼りがいのある人がいるお店も。
売り場の人と仲良くなると勉強にもなるし、やりたいコトも増えていくので楽しいですよ」
とhanaさん。
当初から屋根は杉皮と決めていた。
■ 失敗はあたり前
思うように作業できない。途中で材料が足りなくなって別のホームセンターを探し回る。苦労の連続でしたが、それでも「もうやめたい」と思ったことはないそう。
「とにかく“失敗する時間”がほしい。それだけでした。
制約や不便は、新しいアイデアや自分らしさを生むスパイスのようなもの。
失敗は当たり前なので、それを楽しめるようになりたいと思っています」
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