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袋谷 幸宏昔からの建材を調べてみて、建材歴史年表を作ってみました

 

昔からの建材を調べてみて、建材歴史年表を作ってみました

 

現代は家を建てていくうえで、様々な建材が豊富にあります。それぞれの用途に応じた

ものや省エネに特化したもの、デザイン重視のもの、耐久性の高いもの、自然素材、

また昔からのものと多種多様にあり、設計される方のコーディネートで組合されていきます。
これら最新の建材ができあがるまでは、昔からの素材を一つ一つ改良を加え、

合理的かつ安価に、また少しでも苦情を無くすように商品改良がなされてきました。

そのルーツとなる素材の歴史をまとめて年表にしてみました。

 

博物館などに行くとまず入口はいってすぐに年表がありますよね。

新建材も使う前に、まずそのルーツを知っておくと、どうしてこれを使うのか?

という理由がわかってくるかもしれません。

 

 

昔からの建材を調べてみて、建材歴史年表を作ってみました

紀元前の建材

 

最近、自然素材の中でも漆喰は注目されていますが、素材としては大昔、

紀元前2億5000年にさかのぼって確認されています。

建材としては、今から5000年前、エジプトのピラミッドの内装に使われたのが、始まりです。

驚くのは、アスファルトの原形が紀元前8000年に既にあったということです。

その他、イルガラス煉瓦合板にかわといったものも紀元前にありました。

 

 

昔からの建材を調べてみて、建材歴史年表を作ってみました

国内初めての建材

 

国内で漆喰が初めて使われたのが、奈良の高松塚古墳の内装です。

漆喰は世界的に見ても文明が発達した地域に使われ、

特に日本のように夏の湿度が高い国には重宝されていました。

江戸時代になると、江戸の大火で町中火災になったことから、

防火壁に漆喰が塗られるようになり、機能性としても万能建材として使われていました。

 

 

昔からの建材を調べてみて、建材歴史年表を作ってみました

産業革命以降の建材

 

ヨーロッパでは、19世紀産業革命頃、コンクリートが使われるようになり、

これによって建物の大きさや様々なデザインが建てられ、大きく建材の歴史が変わってきました。

あと大きなものとしては、この時代に石油を主体として建材が出てきたことです。

 

明治時代に入って、石綿スレートビニールクロス石膏ボードなどが出始め、

大正時代には、合成接着剤合成樹脂が出てきました。

この勢いで、昭和に入り、石油製品の建材の改良は留まるところを知りません。

塩素というとても安価な材料が出てきたので、塩化ビニール製品がたくさん出てきました。

これら石油製品は、スクラップアンドビルドの文化には相応しいかも知れませんが、

長持ちするものではないので、やがて劣化していきます。

 

 

昔からの建材を調べてみて、建材歴史年表を作ってみました

高度経済成長時代の建材

 

近頃の外壁といえば、サイディングばかりが目に入りますが、まだ50年も経っていないのです。

珪藻土も建材としては25年ほどです。

 

こういう年表を見てみて、建材は途中、寄り道をしたり、行き止まったり、遠回りしたりします

が、大昔からまだ今でも使用されている物というのは、歴史が物語っているとでもいいましょうか、

様々な困難を乗り越えてきたので、色んな意味で長持ちするという証なのではないでしょうか。

 

 

 

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