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袋谷 幸宏デザインとお家も両方300年以上長持ちする家を学ぶ原点ツアーに行ってきました(5)

今回はフランスのカンパンから約300kmのところにあるフランスとスペインの国境にあるアンドラ公国・リベリャまでの行程とさらにピレネー山脈の山頂までを紹介します。

 

この辺りの山々は石灰岩系で、木々の間にちらほら白い岩が見え隠れしています。

山の斜面は羊が放牧され、雑草なども食べてくれるため、とても芝生のようにきれいな状態です。

市長の息子様が住まれているお家を見せていただくことになりました。茅葺きの屋根は元々この地で葺いていましたが、高く付くため、石に変わっていったとのこと。

1階で薪ストーブを炊いているので、屋根裏まで暖気が届きます。

照明は素敵なアイアンのシャンデリアが吊られています。

キッチンはタイルカウンターで、壁面は天然石がとてもリアルに表れています。

ピレネー山脈の山あい、スペインとフランスに国境を接したアンドラ公国では、天然石で葺いた屋根、石張りの壁・・・・自然素材だけで建てられた家に人々は何世代にもわたって住み続け、築後500年近く経ったいまも美観が損なわれることなく存在しています。

私たちが手掛けるこの「無添加住宅」のデザインのルーツともなるアンドラでの建物を探求していきたいと思います。

アンドラ公国は、古びた家の集まった村というイメージだけが頭にあったので、この街の風景を見ると、それらが一変して消え去ってしまいました。フランスは消費税が19%あり、アンドラ公国は4%しかないのでショッピングに来る人が多いというので、こんな山の中の谷間でもショップがたくさんあります。

階段の段板には、粘板岩の平板が使われていました。

面格子はアイアンをカットしたつる草のようなデザイン

カニーリョ教会

山の岩肌と建物とが一体となって自然に溶け込んでいる。

ようやく細い路地を掻き分け、「無添加住宅」のデザインのルーツともなる家が見つかりました。屋根は粘板岩(玄昌石)で、壁も石積み。とても風格と風合いがあります。

アンドラを後にして、ピレネー山脈をバスで登ることにしました。途中、粘板岩の岩が崩れ、こういう石を屋根や壁に使用しているのだと思われます。

ようやく山頂に到着したのですが、スペインへの峠越えが雪のため、できず、急きょ戻って、トンネルを抜ける行程に変更となった為、山頂でのフリータイムは10分しかありませんでした。山頂はスキー場のようで白銀の世界です。

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