デザインとお家も両方300年以上長持ちする家を学ぶ原点ツアーに行ってきました(4)
今回はフランスのルルド~カンパンの町をレポートいたします。
ルルド(Lourdes) は、フランスとスペインの国境になっているピレネー山脈のふもと、フランスの南西部のオート=ピレネー県の人口15000人ほどの小さな町。聖母マリアの出現と「ルルドの泉」で知られ、カトリック教会の巡礼地ともなっている。
ポー川の周辺にはは、全国各地から聖地を求めてやってくるので、ホテルがたくさん並んでいます。
「聖母」が「洞窟の岩の下の方へ行くように指差した」ところ、泥水が少し湧いてきて、次第にそれは清水になって飲めるようになったという。これがルルドの泉の始まりらしい。
洞窟の奥に建てられた白いマリア像の左下には、今もこんこんと湧き続ける泉があり、そこでは熱心に祈りを捧げている人が見られる。泉の水は、水汲み場の水道から自由に汲むことができ、ボトルに詰めて持ち帰る人がたくさんいる。
カンパン近くのボードゥアン周辺の街を歩いてみることにしました。
この穴は天然の冷蔵室として使われていました。穴の下には水が流れています。日本でも江戸時代より雪国では、「 雪室 」や「氷室」 と呼ばれる天然の冷蔵庫を使用してきました。電気冷蔵庫が登場したので、現在ではあまり見なくなりましたが、地中は年中安定した温度なので、地中に埋めることで、一年を通し約10度~15度の室温を保つことが可能です。
背景に石灰岩系の山が並んでいます。屋根だけでなく、壁にも粘板岩(玄昌石)が貼られています。鉄分が含まれているので、ところどころ赤く出ている模様が自然な感じがします。
住宅を見ていると、手作りの郵便ポストをちらほら見掛けます。その屋根も粘板岩で1枚1枚丁寧に葺かれていました。よくよく見ていると、自分の家のデザインに模していることがわかります。日本ではここまで自分の家に愛着を感じている人はどれくらいいるでしょうか?どこにでもあるような量産メーカー製の家には見合わないですよね。
屋根の玄昌石は部分的に新しく差し替えているのが、わかります。
築300年の家の外壁の汚れをよく見てみるとわかりますが、汚れる原因は、軒の出ていないところは顕著にカビが生えていますが、軒が少し出ているところではあまり汚れていないことがわかります。道路に近い部分が汚れているのは、雨がはね返って壁に当たるからです。
共同洗濯場
昔はどこの村にも住民の数に合わせて共同洗濯場があったのでしょうが、使わなくなってからはずいぶん壊されました。共同洗濯場は、水が湧き出ているところに造られたり、雨水をうまく集めて利用しているところもあります。今では合成洗剤などを使用すると環境汚染させてしまう気がいたしました。
築500年の家を購入し、リフォームされた家を拝見させていただきました。通常は、外観はあまり触らずにインテリアをリフォームする家がほとんどですが、こちらは外観からは築500年とは想像もつきません。
ここに住んでいる人が自分の家のフェンスを作っています。
ツアー中、こういう風景は何度か見ましたが、日本では工務店任せで自分たちはできないと思い込んでいる人がいるようですが、DIY感覚で自分たちでカスタマイズやリメイクしていくと、愛着がどんどんわいてくるものです。
軒先に置いてある手押し車がとてもしっくり風景に馴染んでいます。
ヨーロッパの家の特長は、窓が外壁より内側に入り込んでいて、外側に木の雨戸があるところですが、建物の全体の劣化度からして、この写真は新しく感じませんか? これは、何十年かに一度、取り替えているのです。こうした木製窓は簡単に取り替えれるようになっていますが、日本の窓は簡単には取替えが効かない構造になっています。ですので、プラスチックの窓は、とても劣化しやすいので、疑問視されるところですね。
石造りの家は、仕上に漆喰を塗りますが、ほぼ完全に裸状態になってしまっていますが、とてもこの街の中では一番風情のある家でした。
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