昭和40年代のアパートを無添加でリノベしてみる「むてんかレトロ」(1)
昭和47年(築43年)の木造アパート、いわゆる文化住宅をリノベーションしてみます。
文化住宅は大阪の下町によく見かけ、近畿地方における集合住宅の一呼称で、1950~60年代の高度経済成長期に使われ始めた用語で、主として当時 に建てられた瓦葺きの木造モルタル2階建てで、1-2階の繋がったメゾネット、又は各階に長屋状に住戸が並んだ風呂なしアパートのことです。
最近、この文化住宅も空き家が目立って、今回の建物も12軒中、4軒が空き家になっています。家賃はどんどん下がり、もう底値状態。でもいつまで待っても入 居者が決まらないという状況です。今回は、住みながら事務所にも使える「SOHO(スモールオフィスホームオフィス」という設定で、無添加な素材によって リノベーションします。
ビフォーはとても古くて、これがどうなるかは想像もつきませんね?
床の高さを下げるための解体中
まずSOHOなので、ある程度土足で使用するので、玄関から入って、キッチンとダイニングとなるところの床を玄関まで下げるので、畳を取って、土間のコンクリートを打ちます。
コンクリートを打つ前に漆喰を防腐対策としてまきます
畳を捨てるのではなく、コンクリートの下に断熱材として敷きます。その際、畳が腐食しないように漆喰を入念にまきます。漆喰は石灰なので、鳥インフ ルエンザが流行った時によくまいてたあの白いものが石灰で、とても殺菌能力があります。湿気が来ないように防湿フィルムも畳の上に敷いておきます。
また、現代の日本の家は床下がある家が多いのは、床下が湿気ていて風を通すので、冬の床下の気温は外とほぼ変わらない状態になります。でも東北などの寒い地 域では昔は土間のある家が多く、土間の上に藁で編んだゴザなどを敷いてました。これは土間の温度が地中の温度なので、外よりも冷たくないからです。
左官屋さんに土間コンクリートを押えてもらいます
なので、今回は床下空間を作らずにコンクリートを打って、地中熱を伝えるのと、少しでも室内温度を蓄熱させようと思います。コンクリートを平らにするのはDIYでは難しいですね。
防腐対策として、ティンボア水を噴霧します
ここは、床下をめくってみましたが、全くシロアリや腐ったりはありませんでしたが、今後の対策もしておきます。ホウ酸がとても殺菌効果があり、しか も舐めても大丈夫なんです。これを少し精製度を高めたティンボアというホウ酸塩を水に溶いて霧吹きします。これからはこのティンボアが主流になってきます よ。ちなみにこの粉だけを床下や天井裏に撒いておくと、ゴキブリにとても効くんです。
つづくここでは、無添加な建築素材、無添加な食材、無添加なくらし方にちなんだもので、昔からの知恵や様々な科学的知識を交えて、より生活に近い視点で紹介していきたいと思います。
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