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袋谷 幸宏デザインとお家も両方300年以上長持ちする家を学ぶ原点ツアーに行ってきました(1)

私たちの建ててる家の原点でもあるヨーロッパ、フランス南西部~アンドラ公国~スペインへのツアーに行って来た時の様子を何回かに分けて綴りたいと思います。

今回は、フランスのトゥールーズから北へ約200km弱のところにある山間の村「コンク」です。ここは、世界遺産にも指定されていますが、人口は約90人という過疎の村で、フランスの最も美しい村の1つです。

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コンクの紹介ページ

 

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サント=フォワ修道院と教会。この壮大なロマネスク様式の建物は、11世紀から12世紀にかけて建てられました。ファサード両側の2本の塔は、19世紀のもの。世界遺産であるサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路「ル・ピュイの道」の中でも重要な山あいの村。

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ルートはトゥルーズからアルビ、ロデーズの街を通り、コンクへと向いました。
トゥルーズからアルビ、ロデーズ、そしてコンクへと行く途中の風景はといえば、北海道の富良野や美瑛のような景色とよく似ていて、長いバスの移動でしたが、とても見ていても飽きない。

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季節的には日本とよく似た時期のようで、こちらも紅葉がちらほら始まっていました。

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ようやくコンクに到着するやいなや、感動の連続です。いきなりツアーの最初からすごいものを見てしまいました。村の人口90人というところですが、建物は何百年と受け継がれています。

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石積みのものがほとんどでした。擁壁や塀も石積み。岩盤の大地の上に建物が建っていて、丈夫そうですが、手摺は自然でとても貧弱なように見えます。これも心理的にあまり頼りすぎると、痛い目に合うぞという教えでしょうか。

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土地は山の傾斜地に建っているものも多くあり、家のすぐ裏は崖というところもありました。村のいろんな所に見る岩肌。この地は粘板岩と石灰岩の点在する地域で、ここで採れたものを家に使用します。

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屋根は村に建っているそのほとんどが粘板岩(玄昌石)の天然スレート葺きです。ちなみに日本でスレート葺きとよく言われるのは、人工スレート葺きのことで、本来はこの石葺きを真似たいという現れです。

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屋根の石は防水もせず、直接板の上に釘で留めているようでした。フランス南西部の降水量は日本とあまり変わらないとのことですが、防水をしなくても大丈夫のようです。本来、防水とは何なのかということを深く考えさせられました。防水をしないということは、逆に晴れた時には屋根裏の湿度を開放してくれるという利点もあるので、建物の長持ちに関係してきます。

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粘板岩の大きさはまちまちで、とても分厚いものもあり、自然な風合いをとても感じさせるものでした。

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粘板岩の大きさだけでなく、形も様々です。うろこ状のものもよく目にしました。
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石にコケが生えているものもたくさんありました。これがもしカラーベストなどの塗装品だとすれば、年数が経てば塗装は剥がれ、水を吸い、冬には凍結して割れるというようなことが起こるでしょう。

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粘板岩は屋根だけでなく、土間や円形の花壇の淵にも使用されていました。帆立貝のマークはコンクの村のマークです。

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建物は300~500年経っているものもあり、家の特長は1階が石積み構造で、2階・3階が木造というのが多く見られます。

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