わたしたちの小屋ものがたり[小屋女子計画編]④路さんのアレンジ自由な「小屋の素」
「小屋女子計画」は、ハンドメイド作家と新建新聞社のコラボで2012年冬に始まったプロジェクト。最初のミッションは、ひとり1つの小屋をつくり「日本ホビーショー2013」でお披露目することでした。そんな小屋女子たちの「My小屋」にスポットをあてます。
第 4回目は「作業台便り」でおなじみ、路さん(giglet)の「小屋の素〜フレキシブルな小屋〜」です。
小屋の大きさは幅1500x奥行900x高さ1800mm。本体の木部はホームセンターで手に入りやすい「SPF材」(ツーバイフォー建築で使う材料)とし、キリのいいサイズでカット。水色と白は路さんの好きな組み合わせ。
■ 単純なカタチがいい
「ポンと思いついた」という路さんの小屋は、シンプルな箱形。
「ものすごく単純でつくりやすく、組み立てやすいものをと考えたら、自然とこのカタチになった」といいます。この潔さがなんだかいいかんじ。
マンションの1室をビニールシートやダンボールで養生して作業部屋に。厚紙にいろんな大きさの円を描いて水玉の型を切り出し、オーニング生地にペイント。大きさ・色のバランスをとるのが難しかったそう。
■ 表情を自由に変えられる
「小屋の素」というタイトル通り、使う人のアイデアによって表情と用途をいかようにも変えられるのが持ち味です。
路さんはその自由度の高さを、オーニングでみせてくれました。
オーニングは、外側からみるとカラフルなストライプ、内側から見上げると大きさと色の違う水玉という凝ったものですが、なんとこれも手づくり。
無地の布地にペイントして、デザインを1から地道につくりあげています。
オーニングの表生地はストライプに。マスキングテープでラインをつけてペイント。1日に1色、2本の線を描くと日没タイムアウトになってしまうという超地道な作業だったそう。
■ リバーシブルのハプニング
ただし、思わぬハプニングも。
オーニングの表裏のデザインを変え、リバーシブルにしたことで、光が入ると表の柄が裏に映ってしまうことが判明したのです。これをなくすために、ホームセンターでの素材探しにずいぶん苦労したといいます。
「2枚の布の間に遮光素材を挟むことで裏映りは解消できたものの、今度はオーニングをかけると小屋のなかが薄暗く暗くなってしまうという事態に。結局、照明が必要になってしまいました」
(左)リバーシブルのオーニング (右)小屋女子村inギンザハンズではオーニングをバレンタイン仕様にした
■ アレンジは十人十色。想像するだけで楽しい
ちょっぴりトホホな思い出もありましたが、持ち味であるフレキシビリティを生かして、この小屋は日本ホビーショー2013でお披露目した後もさまざまな場面で大活躍しています。
たとえば、2014年2〜3月に東急ハンズ銀座店に出現した「小屋女子村inギンザハンズ」では、オーニングを茶色のギンガムチェックに変えバレンタイン仕様に。また、オーニングをはずし、フライパンやミトンをつり下げて、東急ハンズ8階のキッチンコーナーも彩りました。
変身の可能性はまだまだ無限にありそうです。
「まず、小屋本体の色・素材を変えるだけでもイメージはガラリと変わると思います。
オーニングをとって壁紙を貼ると男前テイストに、色を変えて和紙やすだれを使えば和のテイストになるでしょう。
キッズスペースにアトリエ、お店のディスプレイコーナー。収納庫にもなるかもしれません。
小屋の外側にカウンターをつけて屋台みたいに演出するのもいいんじゃないかな」
と路さん。
わたしなら、どう使おう?考えるだけでワクワクしてきます
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