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袋谷 幸宏昭和40年代のアパートを無添加でリノベしてみる「むてんかレトロ」(3)

 

昭和40年代のアパートを無添加でリノベしてみる「むてんかレトロ」(3)

浴室はとても狭く、畳一帖分の大きさ

 

ここにあった浴室はとても狭く、畳一帖分の大きさで、シャワーユニットでもつけようかと思いましたが、もしかして、浴槽付きのユニットバスでもあるのかな?と思い、探してみると・・・・

 

昭和40年代のアパートを無添加でリノベしてみる「むてんかレトロ」(3)

0816というサイズのユニットバス

 

なんと0816というサイズのものがありました。こんな小さなサイズは見たこともありませんでした。ちなみにこれだけは、無添加ではありませんがね。

 

昭和40年代のアパートを無添加でリノベしてみる「むてんかレトロ」(3)

ホームセンターのプロショップなどの設備工事コーナーで売っているボイド管

 

これは、コンクリート工事をする際に設備配管などをするためにあらかじめ穴を開けておくもので、紙でできていますので、のこぎりで簡単に切れます。ただ厚みがあるので、少々の力では凹みません。これを何に使うかというと、トイレットペーパーのストック置き場に使います。

直 径はトイレットペーパーの大きさより一回り大きいものを選択し、長さは壁の厚み分にカットします。トイレの壁の好きな位置で石膏ボードに穴を開け、ボイド 管をセットします。後は、しっくいを塗りまわすだけ。とてもかわいい穴が出来上がります。ペーパー置き場の他に小物を置いてもかわいいと思いますよ。

 

昭和40年代のアパートを無添加でリノベしてみる「むてんかレトロ」(3)

サンゴの化石ブラケット照明

 

トイレは汲取り式の便所でしたが、簡易水洗にし、臭いもしなくなり、壁と天井はしっくい、床にサンゴの化石を貼って消臭効果もGood!照明は手作りのサンゴの化石ブラケット照明を作りました。これ、なかなか安価で見栄えしますよ。

サンゴの化石のことを石灰岩と呼んでいます。これはしっくいの原料にもなるんです。大理石も同じ部類で、石灰岩より密度が高く希少です。ボイド管の部分にしっくいを塗りましたが、これはビニールクロスではできない技ですよね。

 

昭和40年代のアパートを無添加でリノベしてみる「むてんかレトロ」(3)

キャビネットは無垢の集成材

 

更にキッチンは幅が狭いので、1400幅程度のものしか入りません。ここで、キャビネットは無垢の集成材で作った引出し式のものを組み合わせて、なんとか1400のものを据え付けます。

こ の集成材、ただの集成材ではありません。なんと、木と木をお米で貼り合わせているのです。すぐ剥がれたり、強度が弱かったり、カビが生えたりしませんか? と思う方もおられると思いますが、お米には塩が入っているので、カビたりしませんし、耐久性は化学接着剤の約10倍くらいの年月がもつと言われています。

 

昭和40年代のアパートを無添加でリノベしてみる「むてんかレトロ」(3)

木の繊維(セルロース)の化学式がC6H10O5、一方お米であるでんぷんの化学式がC6H10O5と同じ

 

これは、木の繊維(セルロース)の化学式がC6H10O5、一方お米であるでんぷんの化学式がC6H10O5と同じなんです。高校の化学の教科書に も載ってますよ。だから、乾燥して固まると、木と一体化しちゃうんですね。木は湿気を吸うと、膨らみますが、お米も同じく膨らみます。これは、日本が夏湿 度が高く、冬乾燥しているという気候にちょうど合っています。

 

昭和40年代のアパートを無添加でリノベしてみる「むてんかレトロ」(3)

キッチンのシンクはホーロー

 

キッチンのシンクはホーロー。ホーローは鋳物の上にガラスをかけたものです。天板は壁の補強に使った木毛セメント板が余っていたので、丁度いい大きさに切り、シンクの穴を空けて据え付け、最後にガラスのモザイクタイルを貼っていきます。

 

昭和40年代のアパートを無添加でリノベしてみる「むてんかレトロ」(3)

ガラスを特注で加工したカウンター

 

洗面化粧台もキッチンと同じく、お米で接着した集成材のキャビネットを使用し、ホーローのボウルに天板は、ガラスを特注で加工したカウンターを据え付けています。

つづく

 

ここでは、無添加な建築素材、無添加な食材、無添加なくらし方にちなんだもので、昔からの知恵や様々な科学的知識を交えて、より生活に近い視点で紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

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