わたしたちの小屋ものがたり[小屋女子計画編]イントロダクション
「小屋女子計画」は、ハンドメイド作家と住宅系新聞・書籍の出版社である新建新聞社のコラボで2012年冬に始まったプロジェクト。
そもそも、なぜ小屋を手づくりしようと?
このギモンを「小屋女子」の名付け親であり、小屋づくりの言い出しっぺとなった屋上庭園・タナカリカさんに投げかけてみました。
■ある朝「小屋しかない!」と思った。
「私たちはもともと、個人で作品をコツコツと手づくりしてあちこちのイベントで出展・販売するハンドメイド作家の仲間でした。
革小物、編み物、多肉植物、木工雑貨・・・と興味や得意分野、扱う素材、つくる作品はみんなバラバラ。
共通項は女性であり、主婦であり、手づくりのワクワク感がたまらなく好きということくらい」
2012年の秋。ハンドメイド作家のひとりに新建新聞社のJ氏から「手づくりの楽しさを広めるイベントをいっしょにしませんか?」とのメールが舞い込みます。
「コラボのお誘いをいただいてから、自分たちができるコト・ほしいモノと新建新聞社さんのつよみである建築を融合すると、なにができるだろうと考えをめぐらせました」
そんなある朝。目覚めた瞬間に「小屋しかない!」というひらめきが降ってきたのだそう。
小屋づくりをひらめいたタナカリカさんがメンバーに見せた企画案。
■自分だけの世界を自由につくる。それが小屋
タナカさんは5分で企画書をつくり、のちに「小屋女子」になるハンドメイド作家の仲間たちに見せました。
彼女が提案する小屋はルール無用。設置場所、使う材料、形態、大きさもぜーんぶ自由。
「イメージはかたつむり。自分でつくって、自分で背負えるならどんな小屋でもいい。置きっ放しでもいいし、持ち運べてもいい。
小屋そのものも、つくるひと・使うひとの気分も固定されない自分だけの世界をつくろう。つくった小屋には自分たちの手づくり作品を並べよう、と呼びかけました」
プロジェクト名は「小屋女子計画」。
呼びかけに応じた仲間は「小屋女子」として活動をスタートしました。
■小屋の波はまだ来ていなかった
じつは2012年当時、「小屋」や「タイニーハウス」はいまのように注目される存在ではありませんでした。
ほんの数年前のことですが、「小屋をつくろう」と持ちかけられてピンとくるひとは少数派。
でも、タナカさんは手応えを感じていたとか。
「小屋をつくるという話しをすると、みんなの反応がすごくいいんです。これはムーブメントになる、と思いましたよ」
元大工の西山栄源さん、DIYアドバイザーの玉井香織さんの協力のもと、ひとり1つの小屋をつくることに。
■日本ホビーショー2013で初披露
翌年の2013年春に開催される「日本ホビーショー」に8つの小屋をお披露目することが決定。
小屋づくりの言い出しっぺであるにも関わらず、布作家のタナカさんにとって「トンカチやノコギリを握る作業はむしろ不得意な分野」だったといいます。
木工系が得意なメンバーも2〜3人いましたが、ひとりで1つの小屋をつくるのは全員にとって未知の世界。
そこで、元大工の西山栄源さんと、DIYアドバイザーの玉井香織さん(ハレルヤ工房)に協力を仰ぐことに。
年明けの3カ月間ひたすら小屋づくりにいそしみ、8つの小屋が完成しました。
自分たちの作品を並べたいという思いも、小屋づくりの大きなモチベーションになった。
■わたしができるんだから、あなただってできる。
小屋の製作期間は2013年1〜3月。
「子どもの受験や仕事、家事で忙しいさなか、それでもやり切ったのは、それぞれにつくりたい小屋、表現したい世界があったからだと思うんです。
だれかに言われてしょうがなくやるプロジェクトだったら、その後の小屋女子村inギンザハンズやトレーラーハウスといった大きな活動に広がっていなかったんじゃないかな」
とタナカさんは振り返ります。
ちなみに、彼女たちの小屋は「koya」ではなく、あくまでも「coya」。
「女性らしいやわらかさ、つながりを小文字の“c”に込めているので、そこにはこだわりがあります」
「わたしたちは作品をつくって、自己満足してハイ終わりにはしたくないんです。いろんなひととつながって、つくる楽しみを分かち合いたい。
小屋女子の合い言葉は“楽しいをつくろう!”
わたしだってつくれたんだから、あなたにもきっとできる。いっしょやってみませんか?このメッセージを送り続けたいと思います」
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