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大菅 力「プロDIY」探訪①厚ベニヤでつくるプランター

オフィスのテラスに置かれた、デザイナーの自作プランター

オフィスのテラスに置かれた、デザイナーの自作プランター

 

 

ここでは、デザイナーや建築家といった、プロのセンスや知識を生かしたDIY事例を中心に紹介します。技術的には難しくなく、誰にでも応用できるものをピックアップ。1回目ははやりの厚ベニヤでプランターを手づくりした事例です。

 

 

スタッキングヒンジを上手に活用

ガーデニングはDIYととても相性がよい分野です。種や苗から手をかけて草花を育てていくことは、試行錯誤しながら家具や雑貨を手づくりする過程とよく似ています。じぶん好みに草花をアレンジするときに、その器も手づくりしたくなるのは自然のこと。特にムク材やベニヤなどの木質材料を使った既製品は少ないので、手づくりする価値が高いと言えます。

 

ここで紹介するプランターはPuddleというインテリアデザイン事務所を主宰する加藤匡毅さんがつくったものです。流行の厚ベニヤをスタッキングヒンジでつなぎ合わせているのがポイントです。

 

スタッキングヒンジがよいアクセントになっている

スタッキングヒンジがよいアクセントになっている

 

 

ベニヤも意外に長持ちする

厚ベニヤはもともと木造住宅の床を構成する材料としてつくられたものです。24㎜厚と28㎜厚の2種類があります。大きさは909㎜×1818㎜のサイズがもっとも普及しており、大型のホームセンターでたくさん在庫をしています。使用している接着剤の耐久性が高いので、すぐにぼろぼろになることもありません。写真の事例は外部に置いて1年以上経過しているそうです。

 

スタッキングヒンジはその名の通り、重ねて置ける箱をつくるための金物です。この大きさのプランターをつくるには強度的には過剰なくらいですが、デザイン的には金物の存在感がよいアクセントになっています。こうした厚ベニヤとスタッキングヒンジの組み合わせは、さまざまな用途のDIYに応用できそうです。

 

撮影:廣瀬育子
取材協力:Puddle

 

 

厚ベニヤの人気の秘密が小口。薄く剥いた板(単板)を重ねた小口のラインがきれい

厚ベニヤの人気の秘密が小口。薄く剥いた板(単板)を重ねた小口のラインがきれい

 

 

 

 

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