DIY 「ドリルドライバー」と「インパクトドライバー」の違いとは?
ネジ締め作業に使われる「ドリルドライバー」と「インパクトドライバー」。
カタチもほとんど同じで、作業用途も基本的には同じ。
「ドリルドライバー」と「インパクトドライバー」って、いったい何が違うの?
どちらを選べばいいの?と悩まれたこと…ありませんか?
カタログをチェックしても「トルク」や「締め付け能力」など…ちんぷんかんぷんな
ワードがたくさん。 ”ダメ、やっぱりわからない”…とあきらめてしまった方も
多いのではないでしょうか。 安心してください。私もそのひとりでした(笑)
でも、詳しいことが分からなくたって大丈夫。DIYはいつでも、そして
誰でもはじめられます。…ということで今回は、製品カタログとはひと味違った!?(笑)
「ドリルドライバー」と「インパクトドライバー」の違いをご紹介できればと思います。
まずは木材の「厚さ」がポイント。
まずは、板の「厚み」に注目してみましょう。
ホームセンターなどで購入できて、DIYで最も使用されている板の1つがSPF(※)の1×4材。
「ワンバイ材」と呼ばれ、住宅の構造材として使用されている材料です。
柔らかいのが特徴で、厚みは19mmです。
そして、もうひとつ最も使用されている板のひとつがSPF(※)の2×4材。
ハウスメーカーのテレビCMなどで「ツー・バイ・フォー」という言葉を
お聞きになったことがあるかもしれません。それがこの「ツーバイ材」です。
価格も手ごろで加工しやすく、非常に頑強で、厚みは38mm。
DIYでも柱や加重のかかる箇所などに使用されます。
この使用頻度の高い2種類の板の「厚み」。まずはここで「使い分ける」のが目安です。
「ワンバイ材」より薄い板ならドリルドライバー。「ツーバイ材」以上の厚みならインパクトドライバー。
ちょっと乱暴な使い分けなので…ブラック・アンド・デッカー社内でも波紋を呼びそうですが(笑)
はじめの一歩としては、ちょうど良い目安になりますよね?
”適した材料”に”適した工具”を使うこと、これがDIY作業をスムーズに進めるポイントです。
ドリルドライバーやインパクトドライバーにもいろいろなタイプがありますし、ちゃんと
下穴を開けてからネジ締めする際には、「ツーバイ材」でもドリルドライバーで問題なく
ネジ締めできますので、あくまでもこれがすべてではありません。
でも「厚み」を目安にするってわかっただけで、何だか電動工具選びのハードルが、
少し下がった気がしませんか?まずはこのぐらいの気持ちで使いはじめてしまいましょう(笑)
※「ちょっとだけ豆知識」SPF(エス・ピー・エフ)とは…
SPRUCE(スプルース・えぞ松)、PINE(パイン・松)、FIR(ファー・もみ)の3種類の頭文字を取って付けられた、
3種類の木材をまとめて示す名称。カナダから米国の北米の山脈地帯(太平洋沿岸~ロッキー山脈東部)に生育している木々で、
この山脈地帯の60%近くは、この3種類の樹木で占められているそうですよ!
なぜ板の「厚み」が関係あるの?
少しハードルが下がったところで、ではなぜ「厚み」が関係するのか…そこには、
それぞれの「メリット」と「デメリット」が深く関わっています。電動工具が世の中に沢山あるのは
すべての作業に「メリット」と「デメリット」が存在するからなのです……ということで
もう少しだけ深く探ってみましょう。
まずは「ドリルドライバー」のメリット…それは『クラッチ機能』です。やっとハードルが
下がったのに、また面倒なワードが出てきた!と思ったかもしれませんが、実はとっても簡単。
要するに「ドリルドライバー」は『ネジを締める強さを、調整する機能がある』ということです。
この機能はインパクトドライバーにはありません。 だから「ワンバイ材」より薄い板でも、
ネジ締めの強度を調節して、ネジの締めすぎや板を傷めることなく、
より“繊細”なネジ締めができるんです。 木工以外にも
機械の組み立てや修理などに使う人が多いのも、このためです。
そして次は「インパクトドライバー」のメリット…それは『トルク』が強いことです。またまた
頭をひねるワードが登場しましたが、こちらも簡単。「インパクトドライバー」は
ネジを『強く締めることができる』んです。ドリルドライバーはこの力には敵いません。
またネジを締めているときに、板の厚みや硬度によって負荷がかかると、
「インパクトドライバー」はネジ締めに”打撃”を加える機能があります。
そのため「ツーバイ材」以上の厚みのある板や長いネジでも、
スピーディーに強い力でネジ締めができるんです。 だから職人さんにも人気なんですね。
それぞれの「デメリット」は、まさにそのメリットと逆さま。「ドリルドライバー」は
ネジ締めの力が弱めで、「インパクトドライバー」はネジ締めの調整ができず、また打撃が仇になり、
ネジの頭をつぶしてしまったり、板を傷めてしまうこともあるので注意が必要なんです。
ぜひ次回のDIY作業では、作りたいものや、使ってみたい素材に合わせて
「ドライバー」を選んでみてください。 少しだけ「違い」に触れた今、
何も分からず工具を握っていたときよりも、きっと作業も楽になって、
失敗も減って、もっともっと楽しくなっているはずです。
ぜひぜひみなさん、素敵なDIYを~♪
【 DIY 「ドリルドライバー」と「インパクトドライバー」の違いとは?/ おわり】
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