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夏目あや子こうやってデザインが決まる!おうちの顔を決める外壁のあれこれ

「今ね、僕は土を集めています。少し前はね、石。その前は古木。」

そんなマニアックな話から、突撃取材ははじまったのです。

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「これはほんの一部なんですよ」
と抱えていただいたのは、集めた素材たち。

サイディングが最近すごいのだ!という話は、これまで第1回第2回(クリックしていただくと飛べます)と書かせていただきましたが
どんな人がどんな風に考えてこんなにすごいことになったのか、という興味がわいてきまして。

じゃあ直接聞いちゃおう!
というわけで、行ってきました奈良。

第3回「こうやってデザインが決まる!おうちの顔を決める外壁のあれこれ」

ケイミューさんの商品企画・デザインの中枢、奈良テクノセンターへRUMIちゃんと一緒にお邪魔してどきどきわくわくなお話を聞いちゃいました!

●サイディングは本物からの代替で始まる

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先ほどの素材の数々。
ごくごく一部。

すっかりコレクターと化しているみなさん。
いろんなところから集めては、みんなで眺める。
そして話し合う。どうしてこうなっているのか。

デザインとして起こしても、ボツもあれば、デビューができるまで、3年かかるものもある。
日々歩く時も、いろんなところの素材やデザインが気になって仕方がない。

そんな、脳内120%デザインのことを考えているみなさんは、かなり面白い方々ばかり。

「はじめは、サイディングでいいか、とあきらめてるんです。
でも、それでいいのです。不満ではない、がスタート」
きっぱり話してくださったこの言葉がかなり印象的でした。

古材に、レンガに、タイルに、コンクリートに。どれだけ近づけられるか。
サイディングという外壁材は、なにか本物の素材の、いわば模倣。

もちろん本物が良いのはわかっているけれど。

本物では高い、職人さんがいない、自分で手入れができる自信がない。
一生住むマイホーム。長い年月のことを考えなければならない。
今の時代では、いろいろクリアしなければならない条件もたくさんある。

でもサイディングなら、かなり本物っぽくて、それなりのお値段で、施工も難しくない、自分でお掃除してくれるものもある(→記事2

だから、サイディングを選ぶ。
まずはそれでもいいのです、と謙遜気味に話してくれました。

●より本物へ近づけるためへのアプローチ

サイディングは本物ではない。

けれども偽物にはみえないものへデザインするために。

例えば古材。
丹念に観察し、実際にのこぎりをもって、あらゆる方向から切ってみたりもした。
どんな方向から、どんな傷がつくか、実際手を動かすことからインスピレーションが生まれるという。

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今年春に出た新商品QFブルレウッドは、リアリティのあるエイジング、鋸目があることで より使い古された古材に近い雰囲気。

 

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マレストーン NF4441GU QFマーチ アクア ホワイト

デザイナーの中には「影の魔術師」が存在する。
目地や素材の太さ、深さ、位置を意図的にランダムに組むことで影の落ち方を計算し、より自然に見えるように作った石積み調サイディング。

少しずつ違うことで、影の色や厚みが変わり、それがより自然な表現となっている。
計算したからこそ、自然に近い風合いが出せる。
サイディングなら、職人さん頼みにならない。 だから、できること。

●「つくりもの」だからこそできるデザイン

じゃあ、「つくりもの」のサイディングだからこそ、できることは何だろう。
「この木枠コンクリート調は、使い古した杉板の型枠を外した、そのあとのコンクリートを表現しているんです。 よく見ると、かすがついてるでしょう。ほら、これ。
使い込んでいくとかすがつくんです。これを表現すると、よりリアリティがあるんです。」

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今年春の新作でもうひとつ気になっていたデザインがこれ。

木枠コンクリート調。

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ET4583GKQF木枠 チタン ミドルグレー

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ET4584GK QF木枠 チタン ウッドグレー

はじめはなんでコンクリートなのに木目?と思っていたのだけど説明を聞いて納得。

 

今は、コンクリートに木枠の痕がつくことはまれ。というかやり直しになるけど(笑)

あえてそれを表現したことがインダストリアルなデザインに。

 

下の写真は、木枠をさらに貼り付けてしまったデザイン。

実際にはない、けれどもかっこいい。遊び心を表現できる楽しさ。オリジナリティ。

 

それが、工場生産のサイディングだからこそできること。

ここに、サイディングのもう一つの面白さがある。

●これからのサイディング

「より緻密に計算された「デザイン」で。けれども、ほんの少しだけ、あえて未完成で送り出すことで、安心感があるものにしていきたい」

 

一流のデザインを見ることで、今後の展開を模索しているというみなさん。

デザインに、技術が追い付いてきたからこそできることがたくさんある。

サイディングだからできることを強みに、今後もオリジナルを展開していくという。

 

あえて、サイディング。

 

諦めないサイディングを選べる時代が来たんだ。

サイディングを選んでよかった、と思える将来がある。

 

と思わせてもらえた数時間でした。

 

 

第3回、いかがでしたか。

まだまだ書きたいことはたくさんありますが、それはまた別の機会に。

デザイナーのみなさん、楽しいお話を聞かせてくれてありがとうございました!

 

第4回は、少し変わり種の外壁話をしようと思います。

お楽しみに!

 

第1回 味があるのにメンテナンスが楽々!新しい外壁の質感

第2回 やさしい色合いのカフェ風インテリアにおすすめの外装材

 

ライター なつめ

取材協力 ケイミュー株式会社

http://www.kmew.co.jp/

※使用の画像は一部CGによるイメージ画像を含みます。

 

 

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