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袋谷 幸宏開放感のある勾配天井が活きる。和風住宅から無添加に健康リノベーション(1)

今回は、建具工場の2階を居宅のリノベーションをすることになりました。
そのため、建具はオーナーさんが自ら作っていただきました。

ご家族がアレルギーをもっているということで、新建材では調子が悪く、できればリノベーションをして、健康を取り戻したいということ。あと建物の構造が鉄骨造なので、とても夏が暑いので、できるだけ快適にしたいということもご希望されていました。

 

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元の状態は和室が多く、玄関も品格のある和風です。キッチンもとても豪華。

現地を調査しているうちに、ユニットバスの天井点検口から天井裏をのぞくと、結構大きな大空間がありました。

そこで、一部リビングの天井を取り払い、吹抜けにしたいと考えました。

すると・・・こうなりました!

壁と天井には、無添加のしっくいを塗り、とても明るく開放的になりました。

さらに無垢床のナラ材がとても長く続く空間でもあります。

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玄関はところどころ和風を残しつつ、床のナラと壁の漆喰とが調和しています。

入ってすぐの正面には、飾り棚を作り、リビングドアを開けると、とても明るい現代空間になります。

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リビングの壁も勾配天井まで無垢床と同材のナラ材を貼り、ポイントを作りました。

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この正面のリビングドアは、シンゴンというとても軽くて柔らかい木の集成材で、接着剤はごはんで貼り付けています。

左側の扉は、竹をあじろで組んだものを建具にしています。

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キッチンは、すべて無垢集成材(米接着)のキャビネットで、カウンターはステンレス。

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こちらはキッチンを反対側から見たところで、食卓からはキッチンの雑然としたものは見えない高さにしています。

キッチンの袖壁にも床と同材のナラ材を貼っています。

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健康的な居室にするためには、隠れた部分もリノベーションの際には、大切です。

それは、表面上だけ自然素材というのではなく、その裏側の下地材から出てくる化学物質も抑える必要があります。その対策として使うのが、アルミ箔です。化学建材にアルミ箔を覆うことで、化学物質の流出を防いでいます。

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4人の子ども部屋の入口はすべて扉の樹種を変えています。こちらも建具屋であるオーナーさんが無垢フローリング材を駆使して、ごはんとニカワで接着したドアです。

また、子ども部屋の入口の壁の上はご覧のように開いています。

これは、リビングと一体感を持たせるためにそうしました。

この入口の外は実はまだ子ども部屋の一部で、4人の共有スペースとして本棚を置き、ここが兄弟の交流の場となります。

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また子ども部屋同士の壁も天井までいかず、開いています。

そのため、エアコンは2室で共有できます。

すのこベッドは、オーナーさんがDIYで作られたもので、カウンターの下に潜り込ませることで、ベッドに腰かけながら勉強も可能!

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ここでは、無添加な建築素材、無添加な食材、無添加なくらし方にちなんだもので、昔からの知恵や様々な科学的知識を交えて、より生活に近い視点で紹介していきたいと思います。

今回のリノベーションでご家族が健康で楽しい暮らしができることをお祈りします。

 

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